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学校給食

  • 執筆者の写真: マルフクメディカルフーズ
    マルフクメディカルフーズ
  • 6月22日
  • 読了時間: 2分

 福岡市の小学校給食の1食がネットに上げられました。献立は麦飯、味噌汁、鶏の唐揚げ、牛乳でした。ところが、鶏の唐揚げ1個という実情に、あまりにも少ないと非難が殺到したようです。唐揚げは1個60gで全体的に栄養価は満足していたと、市は応答しました。米の価格が値上がりし、その他の物価も値上がりしていますが、給食費は上げられず。

現場は1g単位で安い素材をさがし、栄養量を満たす努力をしていますが、見た目の判断で、子供がかわいそうという声が出てしまいました。鶏の唐揚げ1個が主菜とすると、それはあまりにも貧相です。一口でおしまいになります。学校給食は見た目より、栄養価に重きを置いている気がします。割合、油の使用が多いので、揚げ物や、炒め煮、炒め物の油でエネルギーは上がり、基準のエネルギーは充足しているようですが、同じ鶏肉60gを使って別の主菜を考えるべきでしょう。また、学校給食では具沢山の汁物が出て、野菜を汁物で摂取させます。野菜嫌いも摂取しやすくなるからでしょう。実際には毎日同じ栄養量にはできませんが、平均して栄養量は充足しています。

そこで同じ量の鶏肉を使用した別な市の小学校給食を見てみましょう。

精白米(75g)、鶏そぼろ丼(鶏ひき肉40g、玉ねぎ44g、生姜0.5g、青ネギ2g、油1g,醤油4g、砂糖2.5g、みりん1g)、味噌汁(じゃが芋22g.玉ねぎ22g、人参11g,青梗菜11g、味噌10g、水130g(煮干し1g,だし昆布0.3g)、牛乳1本、チーズ2個で、上記の福岡市と大体同じ栄養量(600kcal前後)になっています。後者もベストとは言えません(鶏ひき肉を60gと同量にして緑黄色野菜を増やして欲しいです)が、主菜を飯に載せて食べる丼は、子供たちには唐揚げ1個より食べごたえはあるでしょう。

日本の学校給食は他外国に比べると、栄養的に満たされた優良な給食とされていますが、これからの日本の柱になる子供たちの健康に寄与できる毎日1食の昼食は、疎かにはできません。


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