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栄養学的パラドックス

執筆者の写真: マルフクメディカルフーズ
マルフクメディカルフーズ
9月27日
読了時間: 2分

 パラドックス(paradox)とは、逆説と訳され、正しそうな前提と思われる推論から、受け入れがたい結論が得られ、まさしく、逆の結論に至ることもある説で、あらゆる場面で存在します。

 栄養学的なパラドックスで有名な説を挙げてみます。何故パラドックスに興味を持ったかというと、前報告で、砂糖摂取量の多いアメリカは勿論、ヨーロッパでも多いことがわかりました。イギリス、イタリアやフランスの朝食を以前紹介しましたが、朝食はパンに甘いジャム、飲み物にも砂糖を加える習慣があるからです。そのヨーロッパの一つのデンマークに、①ペイストリー(甘い焼き菓子やパン)パラドックスという説があります。いわばデンマークでのビーナブレズ(デニッシュ)という渦巻パンがあります。デンマークもヨーロッパでは、イギリス人より砂糖を多く消費し、デニッシュを多く食べているにもかかわらず、イギリスより肥満率は低いという逆説です。アメリカと同様にヨーロッパも砂糖摂取量の多さに悲鳴を上げていますが、デンマークは自動車より自転車を通勤や通学に、運動量が多いという事、超加工食品の消費量が少ないことで肥満率を下げています。

その他のパラドックスは、②カルシウムパラドックス、御存知のように、カルシウム(以下Ca)不足にもかかわらず、血液中のCa濃度を一定にしようと、副甲状腺ホルモンが分泌され骨からCaを溶かして、血液中に溢れ細胞内に蓄積される悪いCaが存在していきます。要するに口からCaを採ることが、この悪いCaの蓄積を防ぐことになるわけです。③フレンチパラドックスは、フランス人は飽和脂肪酸の多い肉やバターを多く摂取するフランス料理を食しますが、アメリカ人より冠状動脈硬化疾患による死亡率が低いことが注目されました。これは動脈硬化の抗酸化作用の大きい赤ワインを良く飲むからだと言われ、赤ワインのポリフェノールの効果が一躍有名になり、赤ワインの消費量が増加しました。しかし、後に飲み過ぎによる肝臓疾患が多く居たという結果で赤ワイン騒動も落ち着きました。

 これらの報道は一躍有名になりますが、国ごとの事情、生活習慣もあり、そのまま、自分の食生活に当てはまることはないですが、大きく俯瞰して考えることも大切です。


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