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脈圧について

  • 執筆者の写真: マルフクメディカルフーズ
    マルフクメディカルフーズ
  • 6月30日
  • 読了時間: 2分

 第一回世界長寿サミットが、京都府の京丹後市で2025年6月に開催されました。京丹後市が選ばれたのは、人口10万人当たりの100才以上の人数が2024年の9月時点で、全国平均のおよそ3倍に当たる220人余りの長寿者がおられる町であるからです。長寿の秘訣は「コミュニケーションによる絆」、「食物繊維」、「運動習慣」,「生きがい」の4つが大切とサミットでは取りまとめられました。これは我々も長寿への道として報告してきました。長寿と言っても、各個人には持病のある人が多いです。それが遺伝的要素だったり、生活習慣によるものであったりと、後者の環境による疾病が多くなり、生活習慣病と名付けられた所以があります。血圧が高いと言われると、それは遺伝からか(本態性高血圧)、他の要因からか(二次性高血圧)を見直している方が多いと思います。血圧はご存知のように、収縮期血圧(上の血)と拡張期血圧(下の血圧)がありますが、収縮期高血圧(収縮期140mmHg以上で拡張期は90mmHg未満)、拡張期高血圧(収縮期が140mmHgで拡張期90mmHg以上)、収縮期拡張期高血圧(両値140/90mmHg以上)の3種類の高血圧があります。両方の値に関心がいきますが、上の血圧と下の血圧の差、いわば脈圧にも注意が必要です。脈圧の正常値が40~60mmHg程度と言われていますが、動脈硬化で血管に弾力がなくなると、脈圧が大きくなります。逆に脈圧が小さい場合は下の血圧が高い時、抹消血管の抵抗が高くなり、心臓からの血液が抹消に流れにくくなっている場合で、上の血圧が正常であるなら動脈硬化は起こっていなくて、比較的若い人に見られます。食事や飲酒習慣の見直し、適度な運動、血管拡張作用のある薬の投与、医者と相談が必要で、将来の動脈硬化に進まないようにすることが必要です。この脈圧が小さいのは低血圧でも見られます。血圧が低すぎると脳への血流が不足し脳梗塞を高める可能性があります。ゆえに血圧は高すぎても低すぎてもいけないため、自分の脈圧を知り血圧の適正な管理が必要です。WHO では上の血圧100mmHg以下、下の血圧60mmHg以下を低血圧としています。低血圧には高血圧とは逆に塩分摂取が勧められますが、心不全などから来る二次性低血圧では塩分摂取は勧められません。高血圧でも低血圧でも、適切なたんぱく質、ビタミンミネラルの摂取が必要で、各個人に必要なエネルギー量は違いますが、高血圧の方は肥満にならないように、塩分摂取を控えることで、個人個人の栄養指導が必要です。


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