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懐かしい味

  • 執筆者の写真: マルフクメディカルフーズ
    マルフクメディカルフーズ
  • 10月27日
  • 読了時間: 2分

 皆さんにとって、懐かしい味はありますか?「おふくろの味」的なものかもしれません。過日、「そんなものはありません。母親が調理不得手なもので、いつも出来合いの総菜でした」という方もいました。調理する人が母親であるとは限っていないのですが。私自身は、母の作った「鯖寿司」、1個ずつ握った物です。鯖を三枚におろして、スライスして、酢につけて、すし飯に載せて握っていくもので、時間がかかっていました。今、生きているからこそ、皆さんの懐かしい味に、健康な要素が隠れていたかもしれません。

日本が長寿国と言われたのは、「和食+チョット洋食」が実施された1975年ごろの食生活であると、東北大学の都築毅准教授が2016年に発表していました。多様な食材を少しずつ食べ、調理法も色々工夫しており、まずはマウスの実験から肥満抑制、糖尿病や脂肪肝、認知症の予防効果が示され、寿命が延びることが明らかになり、その後、マウスからヒト介入試験が行われました。

方法:実験①年齢20-70歳のBMIが24~30の軽度肥満者60人を現代食群(30人)と1975年型日本食群(30人)に分け、それぞれの食事を一日3食、28日間摂取。実験②年齢20-30歳のBMI18.5~25の軽度肥満者32人を現代食群(16人)と1975年型日本型食群(16人)に分け、上記と同様一日3食、28日間摂取、週に3回一日1時間以上の運動を実施。

結果:実験①1975年型の食事群が現代食群に比べ、体重、BMIが有意に減少、LDLコレステロールとHbA1cが低下、ウエスト周囲径の減少傾向、HDLコレステロールが増加傾向を示した。実験②1975年型の食生活が現代食群と比較して、ストレスの有意な軽減、運動能力の有意な増加が見られた。と報告しています。食の欧米化と共に増加してきた生活習慣病の抑制に歯止めがかかる提言と今でも、推奨されています。形式は一汁三菜ですが、チョット洋食というのは、朝食にパン、オムレツが入ったり、昼食にサンドイッチ、牛丼だったりと、毎日ではないので、ほとんどが和食形態になります。2016年以降、こんな実験はありませんが、日本人の内臓脂肪を貯め易い体質、インシュリンの分泌が低いという体質を考えると、チョット洋食がうなずけるし、また、江戸時代、貝原益軒が提唱した「養生訓」も、今更ながら参考になるかもしれません。

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