異物混入
- マルフクメディカルフーズ
- 1 日前
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最近、大阪市の学校給食の異物混入が甚だしいと、ネットニュースを賑わせています。食器の汚れや、金属破片が混じるような考えられない事案ばかりです。何故急に増えたのか?保護者は不安に駆られて、食中毒への懸念もしています。
昔は大阪市の学校給食に携わる人々は、現場の方もすべて地方公務員でしたが,長所、短所がありました。市のその他の病院、施設等の給食現場で働く人々も、すべて地方公務員でした。しかし、市は人件費削減のために、これらの現場は全て委託事業に変化させました。委託業者が市の入札に参加し、結果一番低い価格のところに落ちると思われます。市の学校給食は全ての食材は一括購入されていて現場に運ばれますので、委託業者は毎日、決められたメニューに従い一日一食の現場作業をするだけで、業者によっては、人数を極力少なくしているかもしれません。片や病院の委託業者は、メニューから食材の運搬、それに一日三食、あらゆる治療食に目を配らなくてはいけません。だからと言って、学校給食での作業を甘く見てもらっては困ります。
1996年、堺市の小学校で大きな食中毒事件が起き、文部科学省は学校給食衛生基準を、厳しく制定しました。大量給食の衛生基準は厚生労働省が定めていますが、学校給食は2つの省庁が目を光らせているのです。堺市の食中毒事件で、その当時亡くなられた方も居て、更に後遺症に苦しまれている方が多く出て、今年事件後、約30年にもなろうというのに亡くなられた方がいました。本当に残念なことです。それだけ30年前はまだまだ、食中毒菌の事を理解していなかったのです。コロナという新しいウイルスに全世界の人々がパンデミックを経験した事を忘れないためにも、この学校給食という小さな世界に従事する人々は衛生基準を再度理解し、コツコツと完遂して欲しいと願っています。多くの小さな命が失われないためにも、常に死に向き合って仕事をしていることを肝に銘じなければいけません。

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